「離婚したい。でも、そのあとひとりでやっていけるのかな」
お金のことも心配だし、また誰かと恋愛できるのかも気になる。離婚について調べてはいるけど、結局何もできていない。
私も、離婚したあとのことが怖かったです。
こんにちは、朱音です。30歳、バツ2、子どもなし。23歳で1回目の離婚をして、26歳で再婚。28歳で2回目の離婚をしました。
1回目は「まだ若いし、やり直せる」と思えていて、そこまで怖くなかったんです。でも、2回目は違いました。
周りはみんな結婚して、子どもがいる友達もいる。私はすでにバツ1なのに、もう一度離婚したら、誰にも選んでもらえなくなるかもしれない。生活水準も下がるだろうし、お金も大丈夫かなって。
今回は、そんな私が実際にやっていたことも交えながら、離婚を切り出す前に確認しておきたいことを3つ、お話しします。
最初に確認すること | 考えるポイント |
|---|---|
① 安全に話せる? | 切り出すことで危険がないか |
② 何が一番怖い? | お金、恋愛、周りの目。不安を分けてみる |
③ 誰に相談できる? | 気持ちを話す相手と、専門的なことを聞く相手 |
① まずは、安全に話せる相手・状況か
1回目の離婚のとき、私は勢いで切り出しちゃったんです。そのあとの計画があったわけでもなくて。
今振り返ると、気持ちだけで先走らずに、自分の今の状況を把握するところから始めてもよかったなと思います。
でも、2回目はまた違いました。相手のモラハラやDVがあって、離婚なんて切り出せる状況ではなかったんです。
私の場合は、まず別居という形で実家に帰りました。物理的に距離ができて、心も体も安全な場所にいられた。そのことが、冷静に考えながら進められた理由だったと思っています。
話し合うためにも、まず自分が落ち着いて考えられる状況にいること。それが私には必要でした。
これは、誰にでも「まず実家に帰ればいい」という話ではありません。頼れる場所も、相手の反応も、人によって違います。
離婚を切り出したら暴力を振るわれそう、怒鳴られそう、何をされるか分からない。そんな怖さがあるなら、二人きりで話すことを急がないでください。自分の伝え方だけで何とかしようとしなくて大丈夫です。
相手の反応が怖い場合は、切り出す前に相談先につながって、安全な進め方を一緒に考えてもらいましょう。
配偶者からの暴力について相談先が分からないときは、DV相談ナビ「#8008」から地域の配偶者暴力相談支援センターにつながります。受付時間は接続先によって異なり、通話料がかかります。
このあと紹介する「本当にそうなの?」という問いかけも、相手への怖さや、実際に受けた被害を否定するためのものではありません。危険があるときは、準備をそろえることより安全を優先してください。
② 「離婚後が怖い」の中身を、分けてみる
気持ちを整理するときに私がしたのは、「本当にそうなの?」って、自分の思っていることを疑ってみることでした。
マインドマップっていう、言葉を枝分かれさせて書いていくものを使ったんです。
まず、「なぜ離婚したくないの?」と自分に聞いて、出てきた理由を書く。その理由に「本当に?」って聞いてみる。出てきた答えにも、また問いかけてみる。
そうしていくと、「絶対こうなる」と思っていたことも、違う可能性があるかもしれないって思えてきました。
「今と同じ生活ができない」と「生活できない」は違った
例えば、お金のこと。
最初は「離婚したらお金に困る」と思っていました。でも、本当にそうかなって考えたら、自分も働いている。生活水準は下がるかもしれないけど、生活できないわけではないかもって。
今と同じ生活ができないことと、お金に困って生きていけないことを、一緒に考えちゃってたんですよね。
最初に思っていたこと | 「本当に?」と考えてみたら |
|---|---|
離婚したら、お金に困る | 今より生活水準は下がるかもしれない |
ひとりでは生活できないかも | でも、自分も働いている |
今の生活を手放すのが怖い | 今と同じ暮らしでなくても、生活できる可能性はある |
そこから、私の場合は「じゃあ、自分で稼げばよくない?」というところに着地しました。
もちろん、仕事や体調、収入は人それぞれ。みんなに「自分で稼げばいい」と言いたいわけではありません。
ただ、私には「今と同じ暮らしができないかもしれない」と「生きていけない」を分けて考えることが必要だったんです。
「また結婚できる?」から「私はどんな関係がいい?」へ
お金と同じくらい、というか、当時はもっと怖かったのが「もう誰にも選んでもらえないかもしれない」という不安でした。
当時のマップが残っていたので、一部を載せます。

2回目の離婚を考えていた当時、実際に書いたマインドマップの一部です。プライバシーに関わる部分は掲載範囲から外しています。
「また幸せな結婚ができるのか不安」に対して、私が書いていたのは「誰にもわからない」。
そうなんですよね。できないと決まっているわけでもない。
そこから「出会いを増やせば、よいパートナーに会えるかもしれない」、さらに「自分が求める夫婦像、パートナー像って何だろう?」と書いていました。

私が書いた答えは、「自分とチームで共に走ってくれる人」でした。
自分の意見や仕事を否定しない人。挑戦したいことを応援してくれる人。二人の時間を大切にしてくれる人。
最初は「また誰かに選んでもらえるかな」と考えていたのに、書いていくうちに「私はどんな人と、どんな関係でいたいんだろう」というところまで考えていたんです。
マップには「自己肯定感が高い魅力的な女性であれば」とも書いてあります。これは当時、自分に向けて書いた言葉です。自己肯定感を高くしないと愛されない、という条件として受け取ってほしくはありません。
このマップで伝えたいのは、前向きな答えを無理に出すことではなく、不安でひとまとめになっていた気持ちを、ひとつずつ見てみることです。
答えが出なくても、そこまででいい
「本当に?」と考えてみても、「やっぱり今の収入では厳しい」「住む場所が決まっていない」となることもあると思います。
それなら、次に調べたり相談したりしたいことが見つかった、ということ。
不安を全部なくしてから動こうとしなくても、まずは「何が分からないのか」が見えるだけで、次の一歩を考えやすくなります。
③ 自分だけでは分からないことは、相談する
2回目の離婚のとき、最初は私も迷っていました。だから、会社の人、友達、親。年齢や性別を問わず、15人くらいに連絡したんです。
自分の状況と気持ちを話して、「あなたならどうする?」って聞きました。
それとは別に、探偵にも弁護士にもお願いしました。
私の場合はそうだった、という経験なので、15人に聞かなきゃいけないとか、必ず探偵に頼んだ方がいいという話ではありません。まず一人、安心して話せる相手を見つけるところからでもいいと思います。
気持ちを聞いてもらうことと、法律や調査のことを専門家に相談することは、分けて考えていい。
身近な人に話すときは、相手に伝わると困る内容かどうかも考えて、安心して話せる人を選んでください。誰かの答えを、そのまま自分の結論にしなくても大丈夫です。
「別居したら生活費はどうなる?」「夫婦のお金はどう分ける?」「相手が離婚に応じなかったら?」
こういうことまで、一人で答えを出そうとしなくて大丈夫です。
今、相談したいこと | 相談先の例 |
|---|---|
気持ちを聞いてほしい | 信頼できる友人や家族など |
気持ちや暮らしの不安を整理したい | 自治体の女性相談窓口、女性相談支援センター |
相手が怖い、安全に離れたい | 配偶者暴力相談支援センター |
お金や離婚の条件、手続きが知りたい | 弁護士、法テラス |
調査が必要か、証拠をどう扱うか知りたい | まず弁護士に法的な必要性を確認。調査の方法・費用は探偵事務所へ |
女性相談支援センターなどの窓口は、厚生労働省の相談先一覧で確認できます。法律上の疑問は、法テラスの離婚・DVに関する案内も参考になります。料金や利用条件は、相談前に確認してください。
相談するときは、難しい言葉でまとめなくても、
「離婚を考えています。まだ相手には話していません。別居したあとの生活費が一番心配です」
というふうに、今の状況と、一番聞きたいことをメモしておくと話の入口になります。書いたマップを、自分の気持ちを説明するためのメモとして使うのもひとつの方法です。
まずは「何が怖いんだろう?」から
離婚したいと思っても、そのあとの生活が怖かったら、簡単には動けないですよね。
私も、お金のことと、恋愛のことと、周りが結婚していることと、バツ2になることを、全部一緒に考えていました。
だから、まだ何もできていないなら、まずは「私は何が一番怖いんだろう?」と書いてみるところからでもいいと思います。相手が怖くて落ち着いて考えられないときは、安全な場所や相談先を確保することを先にしてください。
今日、離婚するかどうかを決めなくてもいいし、今日、相手に切り出さなくてもいい。
自分がどんな暮らしをしたいのか。そのために何を確かめたいのか。
そこから、一緒に考えていきましょう。
